N分N乗方式デメリットは?独身のケースやいつから実施かを紹介!

フランスN分N乗方式いつから導入?デメリットや独身のケースを紹介!
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岸田内閣が打ち出した「異次元の少子化対策」にまつわり、にわかに話題となっているのが「N分N乗方式」です。

かつてフランスで導入し、子供の出生率が上昇したとあって注目されていますが、いつからフランスに導入されたのでしょうか。

また、N分N乗方式のデメリットや独身のケースは税負担が重くなるのか気になりますよね。

そこで今回は、N分N乗方式のデメリットや独身のケースについて、そもそもいつから導入されているのか紹介したいと思います。

 

N分N乗方式デメリットは?


では、今話題になっているN分N乗について紹介します。

 

N分N乗方式とは

N分N乗方式とは、課税対象を、個人あたりではなく1世帯あたるを単位として課税する仕組みのことです。

この税額算定は、

  1. 世帯の所得の合計(総収入額)を世帯の人数で割って1人当たりの所得額を計算する。
  2. その所得額に税率をかけるなどして1人当たりの課税額を出す
  3. その税額に世帯人数をかけた額が、支払うべき税金となるというもの。

実際の運用では、割る数は世帯の実人数ではなく、人数構成によって決まります。

 

計算方法

例えば、夫婦をそれぞれ1と数えて、第1子を0.5と数えるなら、3人の和である2.5が、この世帯の割る数及びかける数となります。

世帯課税では、課税対象を現在の個人単位ではなく、世帯を単位にすることで、家族の人数が多いほど納入額が低くなるのが特徴で、このことから少子化対策になるとされています。

例えば、フランスでは、大人を1人、子どもは2人目までは0.5人、3人目からは1人として計算しています。

よって、図のとおり、共働き夫婦と子ども2人の4人家族のケースでは、「N」の数字は3となります。

夫婦の合算した所得をこの「3」で割った金額に税率をかけて、仮の所得税額を決めたあと、再び「3」をかけて、納税額が決まるといった形です。

 

メリット

では、N分N乗方式でどれくらいお得になるのか計算してみました。

 

〇共働き世帯 現在の方式
夫婦共働き世帯で、夫の所得が400万円で、妻の所得が200万円の場合です。

400万円の所得にかかる所得税は37万2500円で妻の200万円にかかる所得税は10万2500円となり、合計47万5000円となります。

【納税額】
37万2500円+10万2500円=47万5000円

〇共働き世帯 N分N乗方式
では、先述した夫婦と子ども2人の家庭がN分N乗方式になったらどうなるのでしょうか。

フランスのケースと同様に2人目の子どもまでは0.5人と計算すると、「N」にあたる人数は「3」です。

夫婦の所得の合計600万円を3で割ると200万円です。

そこに今の税率をかけると税額は10万2500円で、それに再び3をかけた30万7500円が所得税になります。

納税額は、現行の税額制度より16万7500円減る計算となります。

【納税額】
600万円÷N(3)×税率=10万2500円
→ 10万2500円×N(3)=30万7500円

 

N分N乗方式デメリットは?

では、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

 

累進課税が機能しにくくなるのでは?

このN分N乗方式だと、所得が高い人たちでも、状況によっては税負担が軽くなる可能性がありますよね。

現在は所得が高ければ高い程、税率が上がる仕組みとなっているので、現行の税制度を根本的から覆すような内容となっていて、日本政府も慎重な姿勢を示しています。

 

独身/単身者が不利になりやすい

紹介したとおり、家族の人数が増えれば増えるほどお得な制度なので、日本での生涯未婚率の上昇等を考えると、独身者や単身者から反対意見が多く出てくることが予想できます

N分N乗方式独身のケースやいつから実施かを紹介!

メリットばかり目が行くN分N乗方式ですが、デメリットや、独身はどれくらいの課税になるのか気になりますよね。

 

N分N乗方式単身者のケースは?

このN分N乗方式を導入した場合、現在のところは単純に結婚している人より、結婚していない独身者が不利になります。

おそらくN分のN乗方式に移行するタイミングでは、世帯課税に変更するということで税率の見直しを行うと思われるので、独身の方は現行より税金を払わなければいけなくなる可能性もあるようです。

この世帯課税が導入された場合、世帯によって税率が大きく変化することになるので、「世帯人数を増加させた方が良い」ということになりますよね

消費税が増税する前のタイミングでの駆け込み需要があったように、所得税の世帯課税が導入されることで、駆け込み結婚や駆け込み二世帯同居をする家族が増えるのではないでしょうか。

それはそれで、家族の形として良いのかもしれませんね。

 

N分N乗方式はいつから

このN分N乗方式ですが、はるか昔から実施しているのが、フランスです。
フランスでは、日本より早く、実に19世紀末から出生率の低下が問題視され、早くから児童手当制度が創設されたそうです。
さらに、第2次世界大戦による人口減少に見舞われ、これに歯止めを掛けるために、1946年からN分N乗方式が1946年から適用されました。
フランスでは、紹介したとおり、個人ではなく家族が課税単位で、世帯所得を家族の係数(大人は1、子ども2人目までは0.5、3人目以降は1として合計)である「N」で割り、家族係数1あたりの所得税額を算出しています。
この所得税額に再び「N」をかけ、世帯全体の所得税額を算出する。「N」は夫婦と子ども2人なら3、子ども3人なら4になるといった計算です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

フランスのN分N乗方式がいつから導入されたかは、最近のことではなく、第二次世界大戦後の1946年といったはるか昔から導入されていたようです。

デメリットは、単身世帯が損をすることや、現行制度を大きく変えなければならなくなることですが、この制度を導入することで新しい家族の形も増える可能性がありますよね。

以上、フランスのN分N乗法式がいつから導入されたのか、デメリットや独身のケースを紹介しました。

岸田内閣には色々と検討して導入して少子化が改善されたらいいですね!

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この記事を書いた人

岡山県在住のアラサーキャリアウーマン(育休中)です。
キラキラした生活を送っている風を装ってますが、実は、
●節約●ポイ活
を駆使した生活を送っており、
●不妊治療●過食症克服
も経験しています。

キラキラした女性も陰で頑張っているのよ!

というリアルを見せていけたらと思い、ブログを始めました。

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